MCA無線のサービス終了はいつ?IP無線機や代替手段のメリットデメリットを徹底比較!

MCA無線のサービス終了はいつ?IP無線機や代替手段のメリットデメリットを徹底比較!

MCA無線は、広範囲に通信する無線として、運送業や運転代行などで利用されています。

しかし、近年のIP無線の普及やニーズの変化により、サービス終了が決定しました。

IP無線に乗り換える方は、IP無線とMCA無線のコストや機能の違いが気になる方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、MCA無線の終了時期と、広範囲の通信をカバーできる代替手段について詳しく説明していきます!

MCA無線機のサービス終了はいつ?

MCAには、「800MHz帯デジタルMCAサービス」と、「MCAアドバンスサービス」の2種類があります。

それぞれの終了時期は以下の通りです。

800MHz帯デジタルMCAサービス 2029年5月31日(木)終了 ⇒残り 約4年半

800MHz帯デジタルMCAサービス終了について
https://www.mrc.or.jp/notice_mcaccesse.html

一般財団法人 移動無線センター

MCAアドバンスのサービス 2027年3月31日(水)終了  ⇒残り 約2年半

MCAアドバンスのサービス終了について
https://www.mrc.or.jp/notice_mcaadvance.html

一般財団法人 移動無線センター

それぞれ終了時期が近づいていますが、最適な無線機とは何かを考えてみましょう!

以下で、IP無線と代替手段について解説していきます。

IP無線機はMCA無線機の代わりになる?

IP無線機は、MCA無線機の代替機としておすすめします。

コストや機能について詳しく見ていきましょう!

IP無線機とは?

IP無線機とは、インターネット回線を利用して通信する無線機です。

各キャリア(電話会社)が運用している通信インフラを利用するため、秘話性が高く安定した通話ができるのが特徴です。

IP無線機に移行するメリット・デメリットを比較!

IP無線機のメリット

①性能とコストのバランスがGOOD!

衛星通信トランシーバーは、本体及び月額利用料が高額です。
一方でIP無線機は、比較的低コストで導入できるのが魅力です。

近年はネットワーク通信の品質が向上していて、遅延やノイズもほとんどありません。

②免許及び資格は不要

業務用無線機は、導入の際、免許や資格など、国の認可が必要です。
IP無線機は既に国から認可されたキャリア回線を利用するため、免許や資格は不要です。

免許申請や利用登録までの期間を短縮できるため、短期間で導入できるのも大きなメリットです。

③通信エリアが広い

MCA無線機は、全国各地にある中継局を介して通信します。
このため、中継局から遠い場所では感度が弱くなり、通信の品質が落ちてしまいます。

一方で、IP無線の通信エリア区域は全国です。
各キャリアによるインフラに影響されますが、比較的安定した品質で通信できます。

④多重同時通話が可能

携帯電話は1対1の同時通話ですが、IP無線は1対複数の同時(割り込み)通話です。

一度に一斉に同じ内容を伝達する性能(=無線)を同時に数多くやり取りできるため、より一層効率化を図れます。

IP無線を導入する前に注意すべきポイント

①月額費用が発生する

IP無線はキャリア通信を利用するため、携帯電話と同様に月額で回線利用料が発生します。

1台あたり約2,200円ですが、台数に比例するため、年間コストなども考慮しましょう!

②通信障害の影響を受ける

キャリア(携帯電話のデータ通信と同じ)回線を利用するため、通信が集中している場所や時間帯で、品質が落ちる場合もあります。

有事の際や大型イベントなど、スマホのデータ通信が集中(ネットワークトラッフィック過多)する場合も想定しましょう。

③インターネット可能エリアを考慮する

IP無線機は業務用無線機と比較し、送信出力が小さいため、
キャリア回線の通信感度が悪い地域や場所(山間部や地下など)での通信にはあまり適していません。

IP無線以外の代替手段はある?

MCA無線機の代替手段はIP無線が有名ですが、近年はスマホをインカム化するアプリや、衛星通信トランシーバーなども存在します。

それぞれの特徴について、まずは見ていきましょう。

①スマートフォン+無線機アプリ

スマホをインカム化するアプリは、ネットワーク通信を利用するため、機能的にはIP無線と似ています。

元々スマホが普及しているため、無線機を購入する必要が無く、導入コストを抑えられるのが最大のメリットです。

IP無線と同じく、Wi-fiやキャリア通信の範囲内なら安定した通信ができますが、アプリの立ち上げと通信を同時に行うため、バッテリーの消費に注意しなければなりません。

そのため、屋外で長時間利用する業務より、オフィスや店舗、室内イベントなど狭い空間での通信に向いています。

音声のテキスト化や、ビデオ通話など、スマホならではの機能があるのもポイントです。

②衛星通信トランシーバー

衛星通信トランシーバーは、 通信衛星を利用するため、地上の通信インフラに依存しないのがメリットです。

そのため、山間部や離島など、電波が届きにくい場所や、災害時の緊急連絡用としての利用に適しています。

通信範囲が広く高性能ですが、無線機本体と月額通信料が高額で、屋内は衛星が見通せない環境のため、利用できません。

コスト面・機能面でもIP無線がおすすめ

今回の記事では、MCA無線機の代替手段をいくつかご紹介しましたが、

結論として、コスト面・機能面のトータルでIP無線機がおすすめです。

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