長距離無線LANブリッジ+防犯カメラで業務効率と安全性を両立
離れた場所の設備や作業状況を見える化したいとき、
「ネットワークをどうつなぐか」は、工事規模やコストを左右する重要なテーマです。
ただし、“複数拠点”といっても、
市町村をまたいで遠距離の拠点同士をつなぐ話ではなく、実務で多いのは次のようなケースです。
- 本社と社員・社用車用駐車場が少し離れている(例:100〜200m)
- 敷地内の別棟(倉庫・資材置き場・工場棟)が離れている
- 公道や他社敷地を挟むため、有線LANの配線ができない
- 監視や管理のためだけに、離れた場所へ回線を新設したくない(月額コストを増やしたくない)
こうした「距離はあるが、回線をもう1本増やすほどではない」状況では、
長距離無線LANブリッジが有効な選択肢になります。
なお、無線LANブリッジは機器仕様として最大5kmと表記されることもありますが、
実際の到達距離・安定性は、見通し・障害物・設置高さ・角度(フレネルゾーン)など現地条件に大きく左右されます。
そのため、導入時には現地調査にもとづいた設計が重要です。
今回ご紹介するのは、糸満市の電気工事業のお客様にて、
回線契約を増やさずに本社と約100m離れた駐車場を無線で接続し、
さらにそのネットワークを活用して防犯カメラの遠隔監視まで実現した事例です。
無線LANブリッジとは
既存拠点にあるインターネット回線を起点に、無線通信を使って離れた建物やエリアと接続し、あたかもLANケーブルで直接つないだかのようなネットワーク環境を構築できます。
公道や他社敷地が間にあり配線工事ができない場合や、別棟・駐車場・倉庫など離れた場所にネットワークを構築したい場合でも、新たに回線契約を行うことなく利用できるのが大きな特長です。
無線LANブリッジ構成の全体像
例えば本社などに光回線が引き込まれている場合、
その回線を無線LANブリッジで別棟や駐車場、倉庫などへ延長することで、
新たに回線契約を行うことなく、ネットワーク環境を構築できます。
構成の仕組み(画像の例)
上記の構成例では、以下のような仕組みになっています。
- 本社側
- 既存のインターネット回線(光回線)
- 無線LANブリッジ(送信側)
- 離れた拠点(駐車場・別棟など)
- 無線LANブリッジ(受信側)
- PoEスイッチやWi-Fi機器
- 防犯カメラ・業務用端末
無線LANブリッジ同士が直接通信することで、
LANケーブルを空中で延長している状態を作り出します。
そのため、間に公道や他社敷地があり配線工事ができない場合でも、
安定したネットワークを確保できます。
無線LANブリッジが適しているケース
無線LANブリッジは、次のような環境に特に適しています。
- すでにどこか1拠点に光回線がある
- 別棟・駐車場・倉庫などが離れている
- LANケーブルの敷設が物理的・法的に難しい
- 防犯カメラや業務用Wi-Fiなど、安定通信が必要
このような場合、
**「回線を増やさず、拠点をつなぐ」**という選択肢になります。
実際の導入事例
南部電工株式会社

- 業種:電気工事業
- 導入場所:本社および社員・社用車用駐車場
- 導入商品:
- 長距離無線LANブリッジ
- 屋外用バレット型防犯カメラ
- Wi-Fi対応ネットワークビデオレコーダー(NVR)
導入のいきさつ
離れた駐車場を「ネットワークでつなぐ」ことが最優先課題
お客様では、本社から約150メートル離れた社員・社用車用駐車場を利用されていました。
この駐車場では、
- 本社と同じネットワークで管理したい
- できれば追加のインターネット回線は契約したくない
というご要望がありました。
しかし、本社と駐車場の間には
他社の建物や公道があり、LANケーブルの敷設ができない状況でした。
また、駐車場側に個別で回線を引く場合、
- 月額費用が恒常的に発生する
- 将来的なコスト負担が大きくなる
といった点も課題となっていました。
そこで、
有線配線も回線追加も行わずに拠点間を接続する方法として、
長距離無線LANブリッジの検討が始まりました。

導入の決め手
無線通信の「通る・通らない」を理論的に説明できたこと
沖縄電子では、現地調査を実施し、
- 建物の高さ
- 障害物の位置
- 見通し距離
を確認した上で、
電波の通り道(フレネルゾーン)を考慮した無線設計をご提案しました。
単に「無線でつながります」という説明ではなく、
- どの高さ・角度で設置すれば安定するか
- 約100メートル以上の距離でも通信可能な根拠
を具体的に示したことで、
「ここなら任せられる」と感じていただけたことが導入の決め手となりました。
無線LANブリッジ導入による効果
回線コストを増やさず、拠点を一体化
長距離無線LANブリッジの導入により、
- 本社と駐車場を同一ネットワークとして接続
- 駐車場側に新たな回線契約が不要
という環境を構築しました。
これにより、
- 月額通信費が増えない
- 将来的なランニングコストを抑えられる
といった、コスト面での大きなメリットが生まれました。
さらに防犯カメラを設置することで実現したセキュリティ対策
無線LANブリッジによって安定したネットワークが構築できたことで、
次のステップとして防犯カメラの設置を行いました。
- 駐車場に屋外用バレット型防犯カメラを設置
- 映像はNVRに集約し、本社からリアルタイムで確認
これにより、
- 夜間の不審者対策
- 車両トラブル・事故発生時の状況確認
といったセキュリティ面の課題も同時に解決しています。

導入後の嬉しい変化
業務効率+安全性を同時に向上
現在は、
- 本社内モニターで駐車場の様子を常時確認
- 本社・駐車場を一元管理
できる環境が整い、
現地へ都度確認に行く手間がなくなりました。
また、
- 自営無線ネットワークのため月額通信費なし
- 大規模な配線工事も不要
という点から、
コストを抑えながら、業務効率とセキュリティの両立を実現しています。
まとめ
無線でつなぐことで、できることは広がる
- 回線契約を増やしたくない
- 有線配線ができない
- 離れた拠点もまとめて管理したい
このような課題をお持ちの企業様には、
長距離無線LANブリッジという選択肢があります。
さらに、そのネットワークを活用することで、
防犯カメラによる遠隔監視など、セキュリティ強化にも展開可能です。
沖縄電子では、
無線設計から防犯カメラ施工まで一貫して対応しております。
※印の入力は必須です。