無線機を使う際に「免許がいる」「資格が必要」といった話を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、「どの無線機にどんな資格が必要なの?」「申請って何をすればいいの?」といった疑問を抱える人も少なくありません。
本記事では、無線機の種類とそれに対応する資格の違いについてわかりやすく解説します。また、申請や資格が不要で使える無線機の種類や、レンタルによって申請不要で使える方法についても紹介します。
無線機になぜ資格が必要なの?
無線通信は、限られた「電波資源」を使うため、総務省によって厳しく管理されています。勝手に電波を使えば、他の通信(救急・航空・放送など)に支障をきたす可能性があるため、利用には「資格」や「免許」が必要なのです。
たとえば以下のような理由で、使用資格が求められています。
- 電波の混信・妨害を防止するため
- 利用範囲・出力に応じたルールを守るため
- 安全性の確保(航空無線・海上無線など)
ただし、すべての無線機に資格が必要なわけではありません。利用用途に応じて、資格不要で使用できる無線機もあります。
資格一覧リスト
無線機の種類ごとに必要な資格を簡潔にまとめると以下の通りです。
無線機の種類 | 必要な資格・免許 | 特徴 |
---|---|---|
①特定小電力トランシーバー | 不要 | 利用距離は数百m、資格なしで使える |
②IP無線機 | 不要 | スマホのキャリア回線を使用 ※SIM回線料が発生 |
③簡易業務用無線 | 資格不要だが、 無線局免許の申請が必要 | 最大5Wまで、業務利用が多い |
④一般業務用無線 | 第1級〜第3級陸上無線技術士など | 中〜大規模事業者、最大出力50W以上 |
⑤アマチュア無線 | アマチュア無線技士 (4級〜1級) | 趣味目的での利用に限る 資格によって出力制限あり |
①特定小電力トランシーバー
特定小電力トランシーバーは、 電波の出力が非常に小さい無線機です。
一般的に「トランシーバー」と呼ばれる多くがこのタイプで、
通信距離は屋外の見通しの良い場所で約100〜500m程度。建物内は20〜50mほどです。
免許不要のため市販されていることも多く、店舗のスタッフ間の連絡などでよく使われます。
しかし、免許不要な分、電波の出力が弱く、建物や壁を挟むと通信が不安定になることがあります。
そのため、できるだけ障害物のない、見通しのよい場所(ワンフロアの店舗・プールサイドなど)での
利用に向いています。
②IP無線機
IP無線機は、スマホと同じように携帯キャリア回線(au・SoftBank・docomo)で通信する無線機です。
ネットワーク通信の圏内であれば、 高層階の建物や壁の厚い場所でも通信が可能なため、リゾートホテルや建設現場で利用されています。
免許不要かつ、キャリア通信内なら広範囲で利用できるため、業者からの人気も高い機種です。
※スマホと同じく、SIM契約と月額の利用料が発生します。
業務用簡易無線機
業務用簡易無線機は、特定小電力トランシーバーよりも出力が大きく、
広範囲の通信が可能です。
現在デジタル方式のものは「デジタル簡易無線機」 と呼ばれています。
※ アナログ波は2024年11月30日で終了 しています。
特定小電力トランシーバーで出力が足りなかった場合に、IP無線機と並んで選択肢になることが多い機種です。
通信距離が長く高機能ですが、利用するための免許申請(免許局・登録局)が必要です。
申請しないで業務用簡易無線を使いたい場合は?
業務用簡易無線を利用したいけど、「免許申請の手続きが難しそう…」と感じる方も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが、「無線機レンタル」です。
レンタル業者が事前に無線機の登録申請を行っているため、 ユーザーは免許や申請不要で
利用することができます。
レンタル期間も柔軟に調整することができるため、
イベントでの利用や、「実際の使用感を試してみたい」といった場合におすすめです。
沖縄で無線機を購入するなら沖縄電子!
「レンタルで短期間だけ使いたい」
「代理申請もまとめてお願いしたい」
「購入前に、実際どれぐらい電波が届くか試してみたい」
そんなご要望にお応えできるのが、地域密着型の無線機専門店「沖縄電子」です。

無線機レンタル・購入どちらもOK
短期イベントや一時的な現場にはレンタル、長期利用なら購入など、用途に応じた柔軟な提案が可能です。
デジタル簡易無線(登録局)の申請も、弊社にて代行いたします。
「実際どれぐらい繋がるのか?」を確認したい方へ
無線機は使用環境によって通信距離が大きく変わるため、購入前に不安になる方も多いはず。
そんなときは、実際の現場に合わせた試用提案や機種選定など、プロが最適なサポートを行います。
学校・企業・施設など、法人様の実績も豊富ですので、お気軽にご相談ください。
まとめ
無線機にはさまざまな種類があり、使用には資格や申請が必要なものも多くあります。
しかし、特定小電力トランシーバーやIP無線機など、資格不要ですぐに使えるものも存在します。
レンタルサービスなども上手く利用して、業務に最適な無線機を選びましょう!