トランシーバーの購入を検討しているけど、使い方がよくわからない、そんな悩みをお持ちではないでしょうか。
トランシーバーは、イベントやレジャー、仕事など、さまざまなシーンで活躍する便利なアイテムです。
しかし、種類も多く、使い方も携帯電話とは異なるため、初めて使う人にとってはハードルが高いと感じられるかもしれません。
この記事では、トランシーバーの中でも人気が高いアイコム社のトランシーバーに焦点を当て、選び方から設定、通話方法まで、わかりやすく解説していきます。
□トランシーバーを選ぶ前に知っておきたいトランシーバーの種類
1:特定小電力トランシーバー
特定小電力トランシーバーは、免許や登録が不要で、誰でも気軽に使えるトランシーバーです。
通信可能距離は200mほどと、比較的短く、遮蔽物があると電波が届きにくくなる傾向があります。
イベントやレジャーなど、短距離でのコミュニケーションに適しています。
2:簡易業務用無線機
簡易業務用無線機は、特定小電力トランシーバーよりも通信可能距離が長く、5kmほどまで届く場合があります。
ただし、免許や登録が必要になります。
建設現場や警備など、業務用途に適しています。
3:IP無線機
IP無線機は、スマホと同様に、電波が入る場所であればどこでもつながるトランシーバーです。
ただし、山や海など、スマホが圏外になる場所では利用できません。
広範囲でのコミュニケーションに適しており、近年注目されています。
□トランシーバーの基本的な使い方
1:チャンネルを合わせる
トランシーバーは、相手とチャンネル（周波数）を合わせて初めて通話することができます。
チャンネルは、トランシーバーのディスプレイやボタンで確認できます。
相手とチャンネルを合わせたら、送信ボタンを押して話しかけましょう。
2:送信ボタンを押す
トランシーバーの送信ボタンは、機種によって位置や形状が異なります。
送信ボタンを押している間だけ、声が相手に届きます。
送信ボタンを離すと、相手の声が聞こえるようになります。
3:通話方法
トランシーバーの通話方法は、主に交互通話と同時通話があります。
・交互通話
交互通話は、一度に一方が話せる、一般的な通話方法です。
送信ボタンを押している間だけ、声が相手に届きます。
相手が話したい場合は、送信ボタンを離して相手に通話権を譲りましょう。
・同時通話
同時通話は、複数の人が同時に話せる通話方法です。
特定の小電力トランシーバーでは、最近、同時通話機能を搭載した機種が増えてきています。
同時通話機能があれば、複数の人と同時に会話ができるため、連絡や指示などがスムーズに行えます。
□トランシーバーを使う上での注意点
アイコムトランシーバーは、使い方によってはトラブルが発生する可能性があります。
ここでは、電波が入らない、混信が起きる、アクセサリーの調子がおかしいなど、よくあるトラブルとその対処法について解説していきます。
1:電波が入らない
電波が入らない主な原因は、次のとおりです。
・通信距離が遠い
トランシーバーの通信可能距離を超えている場合、電波が届きません。
相手との距離が離れている場合は、トランシーバーの性能や環境によって電波が届かないこともあります。
・遮蔽物が存在する
特定小電力トランシーバーや簡易業務用無線機は、遮蔽物の影響を受けやすいです。
ビルや山など、大きな遮蔽物が存在する場合、電波が届きにくくなります。
・電源が入っていない
トランシーバーの電源が入っていないと、当然ながら電波は届きません。
液晶画面がないタイプのトランシーバーは、電源のオンオフが分かりづらい場合がありますので、念のため確認しましょう。
電波が入らない場合は、まず相手との距離や周囲の環境を確認しましょう。
それでも改善しない場合は、トランシーバーの電源がオンになっているか、アンテナが正しく接続されているかなどを確認してください。
2:混信が起きる
混信は、同じチャンネルを複数のトランシーバーが使用している際に発生します。
同じチャンネルを使用していると、他のトランシーバーの会話が聞こえてしまうことがあります。
混信を避けるためには、次の方法を試してみましょう。
・チャンネルを変更する
チャンネルを変更することで、混信を回避できます。
トランシーバーのディスプレイやボタンで、チャンネルを変更することができます。
・ユーザーコードを設定する
ユーザーコードは、トランシーバーに設定できる暗号のようなものです。
ユーザーコードを設定することで、同じチャンネルを使用している場合でも、コードが一致するトランシーバー以外とは通話できなくなります。
・秘話コードを設定する
秘話コードは、トランシーバーに設定できる、さらに高度な暗号です。
秘話コードを設定することで、同じチャンネルを使用している場合でも、コードが一致するトランシーバー以外とは通話内容が聞こえなくなります。
混信が起きた場合は、まずチャンネルを変更してみましょう。
それでも改善しない場合は、ユーザーコードや秘話コードを設定することを検討しましょう。
3:アクセサリーの調子がおかしい
トランシーバーに接続しているイヤホンやマイクなど、アクセサリー類の調子が悪いと、通話がうまくできません。
アクセサリーの調子が悪い場合は、次の方法を試してみましょう。
・アクセサリーを外して確認する
アクセサリーを外した状態でトランシーバーが正常に動作するかを確認しましょう。
・アクセサリーの接続を確認する
アクセサリーが正しく接続されているかを確認しましょう。
接続が緩んでいる場合は、しっかりと接続し直しましょう。
・アクセサリーの設定を確認する
アクセサリーの設定が正しいかを確認しましょう。
設定が間違っている場合は、正しい設定に修正しましょう。
・アクセサリーを交換する
アクセサリーが故障している可能性もあります。
故障している場合は、新しいアクセサリーに交換しましょう。
アクセサリーのトラブルが起きた場合は、まずアクセサリーを外して確認しましょう。
それでも改善しない場合は、接続や設定を見直したり、新しいアクセサリーに交換したりすることを検討しましょう。
□アイコムのトランシーバーおすすめ機種
1:イベントやレジャーに最適な機種
イベントやレジャーなど、短距離でのコミュニケーションに最適な特定小電力トランシーバーをご紹介します。
・IC-4110
IC-4110は、クラス最高レベルの大音量と防塵性能を備えた特定小電力トランシーバーです。
イベントやレジャーなど、様々なシーンで活躍します。
・IC-4110D
IC-4110Dは、広範囲をカバーする中継通話に対応した特定小電力トランシーバーです。
広範囲でのコミュニケーションが必要な場合に最適です。
・IC-4120/IC-4120BT
IC-4120/IC-4120BTは、選べるカラーと多彩な機能を備えた特定小電力トランシーバーです。
デザイン性も高く、イベントやレジャーに最適です。
2:業務用途に最適な機種
建設現場や警備など、業務用途に最適な簡易業務用無線機をご紹介します。
・IC-4310/IC-4310L
IC-4310/IC-4310Lは、軽快に使える、3色そろった超軽量＆コンパクトな特定小電力トランシーバーです。
業務用途でも快適に使用できます。
・IC-4350/IC-4350L
IC-4350/IC-4350Lは、軽い、小さい、そしてタフな特定小電力トランシーバーです。
アクティブに使えるコンパクトなトランシーバーを探している方におすすめです。
3:広範囲でのコミュニケーションに最適な機種
広範囲でのコミュニケーションに最適なIP無線機をご紹介します。
・IC-RP4130GW
IC-RP4130GWは、特定小電力トランシーバーの通話距離を拡張する、LAN/LTE接続にも対応した中継装置です。
広範囲でのコミュニケーションが必要な場合に最適です。
・IC-MS5010
IC-MS5010は、車載型特定小電力トランシーバーです。
同時通話・交互通話・中継通話すべてに対応しており、中継装置としても運用できます。
アイコムのトランシーバーは、さまざまな機種があり、用途や予算に合わせて最適な機種を選ぶことができます。
ぜひ、上記の機種を参考に、自分に合ったトランシーバーを見つけてください。
□まとめ
この記事では、トランシーバーの選び方から設定、通話方法までを解説しました。
トランシーバーは、種類や機能、価格帯がさまざまです。
用途や必要な機能を考慮し、自分に合ったトランシーバーを選びましょう。
また、トランシーバーを使う上では、電波が入らない、混信が起きる、アクセサリーの調子がおかしいなど、トラブルが発生する可能性があります。
トラブルが発生した場合は、原因を突き止め、適切な対処法を実行しましょう。
アイコムのトランシーバーは、イベントやレジャー、仕事など、さまざまなシーンで活躍する便利なアイテムです。
この記事を参考に、ぜひトランシーバーを有効活用してください。
