遠距離もクリアにカバー!「IC-4120」トランシーバーの全貌

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遠距離もクリアにカバー!「IC-4120」トランシーバーの全貌

現場作業の効率化を追求するプロフェッショナルの皆様、コミュニケーションの質を高め、遠距離でもクリアな通信を実現する手段をお探しではありませんか。
そんな方におすすめしたいのが、アイコム製の特定小電力トランシーバー「IC-4120」です。

IC-4120は、多機能かつ高性能なトランシーバーで、さまざまな現場での使い勝手の良さが魅力であり、免許・資格・申請不要で、ランニングコストも一切かからないため、手軽に導入できるのが大きなメリットです。
また、現場に合わせて豊富なオプションが用意されているので、細かなニーズにも柔軟に対応可能です。
本記事では、IC-4120の特長や具体的な使用例を解説します。

□IC-4120の特徴と通話距離

IC-4120は、免許・資格・申請不要の特定小電力トランシーバーであり、ランニングコストも一切かかりません。
手軽に導入できるだけでなく、現場に合わせて豊富なオプションが用意されているのも大きな利点です。

1:一斉同報通信機能

IC-4120は、チャンネルを合わせるだけでボタン一つですべてのスタッフとつながる一斉同報通信機能を搭載しています。
携帯電話のような1対1の連絡ではなく、瞬時に全員に指示や連絡ができるので、現場での即効性が期待できます。

例えば、工場や建設現場、イベント会場など、広範囲に人員が散らばっている状況で威力を発揮します。
リーダーからのアナウンスを一斉に伝達できるので、迅速かつ的確な指示出しが可能になります。
また、緊急時の避難誘導や、トラブル発生時の速やかな対応にも役立ちます。

2:通話方式と通話距離

IC-4120は、送信と受信を交互に行う交互通話方式と、電話のように双方向で同時通話ができる同時通話方式の両方に対応しています。
リアルタイムでの明確な指示伝達が可能で、ハンズフリーでの使用にも適しています。

交互通話時の通話距離の目安は、市街地で約200m、郊外で約500m。
同時通話時は、市街地で約100m、郊外で約200mとなっています。
ただし、周囲の地形や使用条件により通話距離は変動するので注意が必要です。

建物内や地下、高層階など、電波の届きにくい環境でも安定した通信を実現するために、アンテナの種類や設置場所の工夫が大切です。
指向性アンテナや外部アンテナを使うことで、通話距離を伸ばせます。

3:業務用途に合わせたオプション

IC-4120は、地下の機械室から屋上までの連絡や、大規模工場全域での通信など、さまざまな業務シーンに合わせたオプションを用意しています。
免許申請が必要な業務用簡易無線機との連携も可能です。

□トランシーバーとインカムの違い

「トランシーバー」と「インカム」、この2つの用語の違いについてご存知でしょうか。
実は、両者に機能的な違いはなく、呼び方が異なるだけなのです。

1:インカムの語源と使われ方の変遷

インカムという名称は、インターコミュニケーションシステム(intercommunication system)の略語に由来します。
もともとは内線で使用されるヘッドセット付きのトランシーバーを指していましたが、さまざまな業界で無線機の活用が広がるにつれ、トランシーバーとの違いがなくなってきました。

つまり、インカムとは、もともと有線の内線電話型のシステムを指す言葉でしたが、無線化が進むにつれ、トランシーバーと同義で使われるようになったのです。
ただし、映画やテレビの撮影現場、イベント会場など、特定の業界ではインカムという呼称が根強く残っています。

2:業界や用途に合わせた多様な呼称

無線機は「トランシーバー」「インカム」の他にも「シーバー」など、業界によって言いやすく短い呼び方が用いられるようになりました。
ただし、どの名称で呼ばれていても、指している機器は同じです。

例えば、警備業界では「シーバー」、撮影現場では「インカム」、工事現場では「トランシーバー」と呼ばれることが多いようです。
また、アマチュア無線の世界では「ハンディ機」という呼び方も一般的です。
業務用か趣味用かによっても、呼び方が変わってきます。

3:豊富なアクセサリと柔軟な使い方

現在では、業務用無線機にヘッドセットを接続したり、ハンズフリー機能を活用したりと、ニーズに合わせた柔軟な使い方ができるようになっています。
呼び方の違いに惑わされず、目的に応じた機器選びが大切だと言えるでしょう。

トランシーバーやインカムは、豊富なアクセサリを組み合わせることで、より使いやすく、より効果的なコミュニケーションツールとなります。
ヘッドセットやマイク、イヤホンなど、状況に合わせたアイテムを選ぶことが重要です。

□IC-4120の高度な使用シナリオ

IC-4120は、中継装置の活用により通話距離を拡張したり、多階層ビルでの使用に適した設定が可能だったりと、高度な運用シーンにも対応できる優れものです。

1:中継装置で通話距離を2倍に

別売りの中継装置「IC-RP4130GW」を使用すれば、IC-4120の通話距離を約2倍に拡張できます。
広大な敷地や複数の建物がある施設での利用に最適です。

例えば、大規模な工場や倉庫、ゴルフ場、テーマパークなど、1km以上の通話距離が必要な環境でも、中継装置を設置することでカバーできます。
中継装置は、電波の届きにくい場所に設置することで、より効果的に通信エリアを拡大できるでしょう。

2:LAN接続で多層階ビルにも対応

中継装置をLAN接続することで、多層階のビル内であってもスムーズな通信が可能になります。
フロアを跨いだ連絡や、地下・屋上を含む縦方向の通信にも威力を発揮します。

高層ビルでは、フロア間の移動が多いスタッフの連絡手段として活躍します。
例えば、ホテルやデパートの従業員、オフィスビルの管理スタッフなどが、階層を越えて円滑にコミュニケーションを取れます。

また、地下駐車場や機械室、エレベーターなど、電波の届きにくい場所でも、LAN接続の中継装置を使えば安定した通信が実現できます。
ビル管理の効率化とスタッフの安全確保に貢献します。

3:LTE回線で全国規模の通話も

IC-4120は、LTE回線を利用した特小連携トランシーバー「Withcall Biz」とも通話可能です。
全国に拠点を持つ企業や、広域での作業が必要なプロジェクトなどでの活躍が期待できます。

例えば、物流会社の配送スタッフ、警備会社の巡回スタッフ、広域イベントの運営スタッフなど、全国各地を移動しながら連携する必要があるチームに最適です。
クラウドを介した通話なので、どこにいてもクリアな音声でコミュニケーションが取れます。

また、災害時の復旧作業や救助活動など、広域での連携が必要な緊急事態にも威力を発揮します。
LTE回線を使えば、電話回線が混雑していても、確実に連絡を取り合えるのです。

□IC-4120(IC-4120BT)の基本性能とオプション

1:IC-4120とIC-4120BTの違い

IC-4120はブラック、ブルー、グリーン、レッド、イエローの5色展開しています。
一方、IC-4120BTはBluetooth機能を搭載し、ワイヤレスでの通信に対応しているのが特徴です。

IC-4120BTは、Bluetoothヘッドセットやスピーカーマイクを使って、ケーブルレスで自由に通話ができます。
手ぶらで作業したい場合や、服装を乱したくない接客シーンなどで活躍します。
また、ケーブルの断線リスクを減らせるので、メンテナンスの手間を省けるのもメリットです。

2:骨伝導ヘッドセットによる利便性の向上

IC-4120BTは、アイコム製の骨伝導ヘッドセットにも対応しています。
耳を塞がずに周囲の音も聞きながら通話ができるので、接客業務やチームでの作業など、周囲の声にも気を配る必要があるシーンで役立ちます。

骨伝導ヘッドセットは、耳を覆わずに音声を伝えるので、長時間の装着でも耳が痛くなりにくいのが特長です。
また、周囲の音が聞こえるので、安全性も確保できます。
例えば、工事現場での重機の音や、警告アラームなども聞き逃しません。

接客業務では、お客様の声をクリアに聞き取れると同時に、スタッフ同士の連絡もスムーズになります。
イベント会場での誘導など、周囲の声に耳を傾けながらの業務にも最適です。

3:使いやすさを追求した基本性能

IC-4120シリーズは、使える回転式アンテナの採用でコンパクトに収納でき、ポケットに入れての作業や移動もスムーズです。
また、抗菌・抗ウイルス加工「セルフィール®」の噴霧により、衛生面での配慮も万全です。

400mW以上の大音量スピーカーを搭載し、騒音下でも聴き取りやすいクリアな音質を実現します。
録音再生機能やお知らせボタン機能、サイドキー割当など、使い勝手に配慮した機能も充実しています。

□まとめ

この記事では、IC-4120の特長や具体的な使用例を解説しました。
IC-4120は、免許不要でランニングコストがかからない特定小電力トランシーバーです。
一斉同報通信機能、交互・同時通話方式、豊富なオプションを備え、さまざまな現場での使用に最適です。
中継装置やLAN接続により通話距離を拡張し、多階層ビルや広範囲での使用が可能です。
Bluetooth対応のIC-4120BTや骨伝導ヘッドセットで利便性を向上し、衛生面にも配慮されています。
騒音下でもクリアな音質で、さまざまな業務シーンに対応するので、ぜひ参考にしてみてください。

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