意外と知らないトランシーバーの種類をご紹介!

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意外と知らないトランシーバーの種類をご紹介!

広範囲にわたる会場や特殊な環境下での信頼性の高い通信手段は、円滑にコミュニケーションをとるために不可欠な要素です。
信頼性の高い通信手段を選びたいけれど、そもそもどのような手段やツールがあるのか、分からずにいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、本記事では、通信手段の中でも信頼性が高く使いやすい、トランシーバーの種類や特徴をご紹介します。

目次

□トランシーバーの基本とその必要性

トランシーバーとは、送信機と受信機を一体化した通信機器です。
送受信を1つの機器で行えるため、複数の人と同時に通信できます。
送信と受信を1つの機器でできる点において、トランシーバーと携帯電話は似たような機器で代わりが効くのではと思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、一般的な携帯電話と異なり、トランシーバーは特定のチャンネルを共有できます。
特定のチャンネルで、複数の人と即時に通信できることは、2つの機器の大きな違いといえます。
電話番号を知る必要がなく、ボタン1つで簡単に連絡が取れるのです。

また、トランシーバーは、携帯電話が圏外になるような山間部や大規模なイベント会場でも使用できます。
通話料がかからないのも大きな利点です。

*トランシーバーはどのような場面で使う?

トランシーバーが使われる日常的な場面として、以下の2つが挙げられます。

1.イベント運営

大規模な音楽フェスティバルやスポーツイベントといった広範囲にわたる会場での運営において、トランシーバーは欠かせないツールです。
スタッフ間の迅速なコミュニケーションを可能にし、効率的な運営を支えます。

フリーマーケットや学校の運動会、結婚式など、小規模なイベントでもトランシーバーの利用は有効です。
現場の統括が容易になり、セキュリティ面でも安全な運営が実現します。

2.飲食店

トランシーバーは、飲食店においても活用されています。
調理をするキッチンと提供するホールのスタッフが情報共有をする際や、併設している店舗と連絡を取り合う際にも役立ちます。

上記2つの場面に限らず、トランシーバーはさまざまな場面で活躍するアイテムです。
例えば、消防や救急に関わる緊急性の高い連絡をする際や、災害時などにも使われます。

□免許不要のトランシーバーにはどのような種類のものがある?

トランシーバーには、使用に許可が必要なものや免許が必要な種類もあります。

免許不要のトランシーバーは、その手軽さから多くの現場で重宝されています。
代表的な種類の免許不要で使用できるトランシーバーは、以下の3つです。

*特定小電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーは、出力が小さく、近距離での使用に適した種類のトランシーバーです。
コンパクトで持ち運びやすいため、イベント会場やホテル、レストランでの業務連絡に適しています。

しかし、その出力の小ささから通信範囲には限りがあり、広範囲をカバーするには不向きです。
一方で、出力が1w未満のため、特に許可や登録なしに使用できる点が大きな特徴です。

*デジタル簡易無線登録局

特定小電力トランシーバーの通信範囲の短さを補うのが、デジタル簡易無線登録局と呼ばれる種類のトランシーバーです。
簡単な登録手続きは必要ですが、登録を行えば免許をもっていなくても、使用できます。

登録手続きを経て使用する種類のトランシーバーは、出力が大きく、より広範囲での通信が可能です。
また、秘話機能により、業務上の重要な会話を保護できます。

*IP無線機の活用

IP無線機は、携帯電話の電波網を利用して通信を行うトランシーバーです。
携帯電話の電波がある場所であれば、日本全国どこでも通信できます。
そのため、特に広範囲を要するイベントや高層ビル、地下施設などでの使用に適しています。

月額の通信料は発生しますが、その広範囲な通信能力は多くの会社に評価されています。

□許可が必要なトランシーバーの種類とその手続き

トランシーバーの中には、使用にあたって特定の許可や登録が必要なタイプが存在します。許可が必要な種類のトランシーバーは、出力が大きく、広範囲で通信できます。

ただし、法的な要件を満たす必要がありますので、使用前に必ず確認しましょう。

*許可が必要なトランシーバーの特徴

出力が1W以上のトランシーバーは、通常、許可や登録が必要です。
簡易業務用トランシーバーが含まれ、広範囲の通信を可能にする一方で、電波法に基づく規制を受けます。
トランシーバーを使用する際は、適切な手続きを行うことが法律で義務付けられていますので、必ず確認してから使用しましょう。

*レンタル時の注意点

トランシーバーをレンタルする場合、レンタル会社が必要な登録を済ませていることが多いです。
そのため、レンタルの際には、基本的に許可や登録に関する心配はいりません。

しかし、念のため、必要な許可を取得しているかどうかを確認することが重要です。
許可が必要なトランシーバーの使用には、適切な手続きが不可欠です。
法的な問題を避けるとともに、安全かつ効果的な通信環境を確保するためにも、レンタル前に必ず確認しましょう。

□トランシーバー選びのチェックポイント

では、実際にトランシーバーを選ぶ際に、ここまで述べたポイント以外にチェックしておくべきことはあるのでしょうか。
実は、トランシーバーを選ぶ際には、下記の4点をチェックすることが欠かせません。

1.アンテナの種類とその影響

トランシーバーの通信距離に大きな影響を与えるのがアンテナです。
長いアンテナは遠くまで通信が届きやすいですが、特定小電力トランシーバーの中にはアンテナ交換ができないものもあります。
購入やレンタルの前には、アンテナの種類と交換可能性を確認することが重要です。

また、アンテナの感度や周波数帯域も、通信の品質に影響を与えます。
そのため、使用する環境や目的に応じた適切なアンテナを選ぶことが肝心です。

2.バッテリーの選択肢と持続力

トランシーバーの使用時間はバッテリーに大きく依存します。
特に、デジタル簡易無線のような高出力トランシーバーは、バッテリーの消耗が早い傾向にあります。
充電式か電池式か、また予備のバッテリーの有無など、使用環境に合わせたバッテリーの選択が求められます。

さらに、バッテリーの充電時間や交換の容易さも、長時間の使用や緊急時の対応を考慮する上で重要な要素です。
連続してどれくらいの時間使用するのか、使用時間の目安を明確にした上で選びましょう。

3.オプションのマイクやイヤホンの必要性

外部の騒音が多い環境や、よりクリアな通信を求める場合、ヘッドセットや特殊なマイクの使用がおすすめです。
また、イヤホンやヘッドセットを使用することで、周囲の騒音を遮断してより集中して通信できます。

特に、大規模なイベントや騒がしい環境での使用において、マイクやイヤホンは重要な役割を果たします。

4.トランシーバー本体の使いやすさや耐久性

さらに、防水性や落下時の耐衝撃性など、トランシーバーの物理的な特性もチェックするようにしましょう。
登山や自然災害時のような過酷な使用環境においては、物理的な強さも重要な選択基準です。

また、トランシーバーの操作性やユーザーインターフェースの使いやすさも忘れないようにしましょう。
特に、初心者や多くの人が使用する状況では、本体の使いやすさは重要な考慮事項です。

□まとめ

送信機と受信機を一体化した通信機器のことを、トランシーバーといいます。
トランシーバーには、免許や登録が必要な種類のものと必要ではないものがあり、それぞれ適した使用場面が異なります。
そのため、トランシーバーを選ぶ際には、使用したい場面に合わせてアンテナの種類やバッテリーなどを基準に選ぶようにしましょう。

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