イベントや工事現場、警備業務など、リアルタイムな連携が求められる場面で欠かせない「インカム」。
しかし使用中に「相手の声が聞こえない」「音がこもって聞き取れない」と感じた経験はありませんか?
インカムの音声トラブルは、現場の作業効率や安全性にも直結します。
本記事では、インカムが「聞き取れない」と感じる主な原因と、現場で今すぐできる5つの対処法を徹底解説
します。

インカムで聞き取れない?その原因と解決策
インカムで聞き取れないときの原因は、
「使い方」「設定の問題」 「機器とイヤホンの相性」 などが考えられます。
まずは、現状どのケースに当てはまるか、以下の表で確認してみましょう。
ケース | 症状 |
---|---|
① 音が小さい・こもっている | ・相手の声が小さい、聞き取りづらい ・こもった音に聞こえる |
② 相手の声が途切れる・聞こえない | ・話の途中でプツプツ切れる ・最初の言葉が聞こえない |
③ 全く聞こえない | ・インカムから何も聞こえない |
④ それでも解決しないとき | ・音は出ているが聞き取りづらい、こもる ・無線機の動作が不安定 |
① 音が小さい・こもっている場合
【考えられる原因】
✔ 本体やイヤホンの音量設定が小さい
✔ イヤホンジャックがしっかり奥まで差し込まれていない
✔ マイクが口から離れている(適正な距離は1~2cm)
✔ マイクが服・髪・マフラーなどでふさがれている
音が聞き取りづらいと感じたら、まずはインカム本体やマイク、イヤホンの状態を確認してみましょう。
音量の設定ミスやマイクの装着位置といったちょっとした原因で、音声がこもってしまうことはよくあります。特に防水タイプのイヤホンは差し込みが固いこともあるため、きちんと接続できているかの確認も大切です。
② 相手の声が途切れる・聞こえなくなる場合
【考えられる原因】
✔ PTTボタンを押してすぐ話し始めている
✔ 電波が弱くなる場所(壁・建物・金属の近く)で使っている
声が途中で途切れてしまったり、最初の部分だけ聞こえないという場合は、PTTボタンの操作に原因がある
可能性があります。
ボタンを押してすぐに話し始めると、送信が始まる前に声が出てしまい、最初の言葉が相手に届きません。
また、電波の届きにくい場所では通信自体が不安定になるため、使用環境の確認もポイントです。
③インカムから音が全く聞こえない場合
【考えられる原因】
✔ チャンネル設定が合っていない
✔ 違う機種を混ぜて使っている(機種間で設定方法が違うことがあります)
インカムからまったく音が聞こえない場合は、チャンネル設定の不一致が疑われます
よくあるのが、グループ内でチャンネルやトーン設定がバラバラになっているケースです。また、異なる機種を混在させて使っていると、通信方式やチャンネル仕様の違いによって接続できないことがあります。
設定マニュアルを確認し、全員の設定を統一しましょう。
④イヤホン・マイクと無線機の相性が悪いことも
【考えられる原因】
✔ 使用しているイヤホンやマイクが純正でない
設定や使い方を見直しても改善されない場合は、アクセサリそのものに問題があるかもしれません。
イヤホンやマイクが純正品でない場合、非正規の互換品で音質にばらつきが出たり、動作不良の原因に
なることがあります。
そのような場合は、一度専門店に相談して、純正のアクセサリを利用するのがおすすめです。
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今すぐできる!聞き取れないときの解決策5つ
基本的なチェックをしても改善しない場合、実は少しの工夫で聞き取りやすさが改善されることがあります。
以下に、よくある改善策を5つまとめました。状況に応じて、ぜひ実践してみてください。
①音量とマイクの位置を見直す
音が小さい、こもる、といった悩みの多くは、マイクの位置と音量調整でかなり改善できます。
マイクは口元から1~2cmの距離がベストです。衣類に触れていないか、風の音が入っていないかチェックして
みましょう。
音量は本体やイヤホン側で調整できます。少しずつ上げて、ちょうどよい聞こえ方に設定してみてください。
②利き耳側にイヤホンをつけてみる
意外と見落としがちですが、利き耳で聞くとびっくりするくらいクリアに聞こえることがあります。
自分の聞き取りやすい耳にイヤホンをつけるだけで、音の通りがぐっと良くなりますよ。
③PTTボタンを押して1秒待って話す
相手の声が途中からしか聞こえない原因の多くがこれです。
ボタンを押してすぐ話し出すと、最初の言葉がカットされてしまいます。
1秒だけ待ってから話すだけで、しっかり伝わるようになります。
④チャンネル設定をもう一度チェック
聞こえないときは、まずチャンネルやグループ、トーンコードなどの設定が合っているかを確認しましょう。
インカムの機種によって設定の方法が違うので、マニュアルやサポート情報を確認するのが安心です。
⑤通信環境を整える・機器を点検する
建物の中や人の多い場所では、電波が弱くなることがあります。
その場合は、できるだけ開けた場所や電波の通りやすい場所で使うと安定します。
また、機器自体が古かったり、バッテリーが劣化している場合も通信に影響が出るので、定期的な点検・交換も大切です。
インカムを使いこなすためのポイント3つ
インカムで相手にしっかりと声が届くようにするには、話し方や気配りもとても大切です。
以下のポイントを意識するだけで、現場でのコミュニケーションがぐっとスムーズになります。
「インカムを使い始めたけどなかなか慣れない…」という方は、ぜひ試してみてください。
①ゆっくりと明瞭に話す
インカムを通してコミュニケーションを取る際は、ゆっくりと明瞭に話すことを意識しましょう。
急ぎの時や緊張している状態では、つい早口で喋ってしまう方も多いでしょう。
しかし、早口は相手にとって聞き取りにくく、誤解を生む原因です。
急いでいるからと早口で話してしまうと、相手の聞き取り方次第では内容を何度も伝えなければならなくなってしまいます。
そのような場面でこそ、一度で伝わるよう心掛けることが重要です。
深呼吸をして、落ち着いて話すことを意識しましょう。
②相手の名前を先に呼ぶ
インカムを使用して会話や伝達を行う際は、最初に相手の名前を呼ぶようにしましょう。
インカムは遠距離にいる相手に声を届けられる便利なアイテムですが、突然の指示や情報は相手にとって予期
しないものです。
名前を呼ぶことで、相手に「あなたに話している」という意識を持たせられます。
その際は、「○○さん、○○さん」と相手の名前を最初に呼び、一拍置いた上で内容を伝えるとスムーズです。
③マイクの位置を適切に
遠隔での会話は、マイクを通して行うため、声の大きさやマイクの位置によっては円滑な会話を行えません。
そのため、話し手は自身の声の大きさや周囲の騒音・声質に合わせて、調節を行うことが大切です。
よりクリアな音声を伝えるためには、マイクと口元の距離を適切にするようにしましょう。
また、騒音や風の音など、周囲の環境によってはノイズが入ってしまう可能性を踏まえた調節が大事です。
まとめ
インカムは、多くのシーンでのコミュニケーションをサポートする便利なツールです。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、正しい使用方法や注意点を理解することが不可欠です。
今回は、インカムの基本的な知識・トラブル時の対処法、さらには使いこなすためのポイントを解説しました。
これらの知識を活用し、よりスムーズなコミュニケーションを実現しましょう。