【免許不要の無線機あり!】トランシーバーや無線機の種類についてご紹介

【免許不要の無線機あり!】トランシーバーや無線機の種類についてご紹介

最近では、業務効率化のための連絡手段として、様々な業界で無線機の需要が高まっています。

無線機とは、無線通信を行うための機器の総称です。

無線機には多種多様なものがありますが、一般的にはトランシーバーやインカムのことを無線機と呼びます。電話のようにお互い同時に発信するのではなく、一方通行で交互に会話を行うのが特徴です。

今回は、無線機の種類や通信距離、免許の有無など、基礎知識について説明していきます!

無線機・トランシーバー・インカムの違いは?

業界により意味は多少異なりますが、「トランシーバー」「無線機」「インカム」は、基本的に以下のような意味で使われることが多いです。

無線機受信機・送信機どちらかの機能を持ったもの
トランシーバー 受信・送信双方が可能なもの
インカム ハンズフリーで相互通信ができるイヤホン、ヘッドセット型の無線機、特定小電力トランシーバーなど

業種によっては、3種すべてを「無線機」として呼ぶこともあります。

また、無線機の中にも免許が必要なものや、免許不要でも使えるものなど、様々な種類があります。

この記事では、以上の3種類を「無線機」と統一して解説していきます!

無線機の使い方

無線機の操作は簡単で、相手とチャンネルを合わせることで通話することができます。無線機は1人だけではなく、複数人と通話することもできます。

①無線機の電源をいれる

②チャンネルを相手と同じチャンネルに合わせる

③通話スイッチを押しながら話します

 ※聞くときはボタンを押さない

最近では相互通話が可能なタイプの無線機もありますが、無線機は基本的に一方的にしか話せないため、会話は交互に通話しなければなりません。

無線機は大きく分けて3種類

無線機には様々な種類がありますが、大きく3つに分類することができます。

一般的に無線機を扱うためには免許が必要ですが、免許が無くても使用できるものがあります。

以下で、それぞれの無線機の違いを解説していきます!

①特定小電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーは免許が必要ない無線機で、略して「特小」と呼ばれることもあります。

通信距離障害物がある場合・市街地など100~200m
見通しの良い場所~1km
価格1万円~程度
免許の有無不要

特定小電力トランシーバーは通信距離は短いですが、免許が不要で安価なため、誰でも使いやすいというのが特徴です。

軽量で電池で動くため、レストランなどの従業員同士の連絡手段や、スポーツ時の緊急連絡手段など近距離での送受信に適しています。

通信距離は広くないため、壁や部屋をまたいでの通話は聞こえづらくなる可能性があります。

使用範囲があまり広くなく、価格を抑えたいという方におすすめです。

②業務用簡易無線

業務用簡易無線は免許が必要ですが、通信距離が1~5kmと広く、利用しやすさとのバランスが取れた無線機です。

通信距離障害物がある場合・市街地など1km~5km
見通しの良い場所~10km
価格3万~5万円程度
免許の有無必要

業務用簡易無線を使うための申請方法は、登録局と免許局の2種類あります。

①登録局

登録局は、比較的簡単な申請方法で、幅広い用途に使うことを想定されたものです。
1度申請をした無線機は、登録者以外の人でも使用することができるという点が、免許局との大きな違いです。

②免許局

免許局は、法人や団体が使用することを想定しており、無線機1台につき免許局の申請が必要です。

登録局に比べて細かい手続きや用途の制限などがありますが、使用できるチャンネル数が登録局より35ch多く、電波が干渉しにくいというメリットがあります。

業務用簡易無線機は通信が安定していて音質も良いため、屋内外問わず大きなイベントや大会などでよく使われています。
使用例としては、大きなイベントや工事現場での通信、屋内で複数階をまたいで作業するような仕事などに向いています。

また、業務用簡易無線機にはアナログ・デジタルの2種類がありますが、

アナログの無線機は2024年の12月から使用できなくなることが決まっています。

アナログ無線機の廃止については、以下のブログで詳しく説明していますので、こちらも是非チェックしてみてください。

③アマチュア無線機

アマチュア無線製品一覧

アマチュア無線機とは、業務用ではなく、個人の趣味で使用される無線機のことです。

通信距離出力が高いもので数km~数百km
価格3万円~程度
免許の有無必要

アマチュア無線を利用するためには、アマチュア無線技士の資格(国家資格)を取るか、資格を取るための養成課程を卒業する必要があります。

アマチュア無線は比較的安価ですが、電波の出力が大きく、海外と通信することも可能です。個人の用途としては、登山やツーリングなど、レジャーの連絡手段としても利用されています。

アマチュア無線は業務用無線ではないため、金銭が発生するような業務での使用は禁止されています。

また、 アマチュア無線の使用には、無線機の登録(開局)が必要です。
免許の更新もあるため、資格を取得したら忘れずに更新の申請をする必要があります。

IP無線とは?携帯電話との違い

IP無線は、携帯と同じデータ通信を利用して通信する無線機です。

通信距離データ通信の範囲内ならどこでも
価格4万円~程度
免許の有無不要

電波ではなくデータ通信を使用するため、距離に関係なく安定した品質で通話できるほか、免許不要で使える点がメリットです。

最近は通話機能だけでなく、GPS機能が付いたものや、テキストの送信ができるものもあります。

IP無線は、携帯電話と同じデータ通信を利用するため、月額の通信料がかかります。通信料金は商品やメーカーによって異なりますが、大体2,000円前後のものが多いようです。

また、データ通信(インターネット)が届く範囲でしか使えないため、山岳地帯や地方などインターネットが引かれていないところでは、IP無線が使用できないので注意が必要です。

まとめ

今回は無線機について、電波の届く距離や、免許の有無など基礎知識について解説しました。この情報が、皆様の無線機選びに役立てば幸いです。

弊社では、今回ご紹介した無線機に加えて、衛星通信や海上無線など、様々な無線機を取り扱っております!

免許を持ったスタッフが、お客様のご要望に合わせた無線機選びをサポートいたします。

無線機選びでお困りの際は、是非沖縄電子にご相談ください♪

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